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土星が示すホロスコープ上での役割について

土星が示すホロスコープ上の役割について、一般的な役割や年齢域、月と太陽との関係、エレメントを見ていきます。

土星が示すこと

天王星、海王星、冥王星が発見される前は、地球に影響を及ぼしている天体のうちで最も”遠い”のは「土星」でした。地球に最も近いのは月で、次に水星や金星と続きますが反対に、土星は太陽から最も”遠い”位置にあり、最も動きの遅い天体です。

土星の主な性質の多くは、この”遠い”ということに由来しています。土星は最も孤立しており、最も冷たく、最も色が黒く、最も陰気な性質を持ちます。

また土星は、あまりに動きが遅いので、足が不自由な星とも言われています。ホロスコープのどこにあったとしても、土星はこうした性質をもっているために、物事の結果を遅らせ制限するという傾向があります。

二元的な物の見方では、この土星のような性質や傾向を、人はあまり好まず心地いいとは感じません。しかし、この土星が、人生を本当に充実したものにしてくれるのです。

土星の役割

意識の進化は精神=「太陽」から始まり、最初に感情的な心=「月」として経験されます。

次に、客観的な想念が次第に発達して、思考する心「水星」が生まれます。心が多くのことを考えるようになると、心は多くの願望「金星」を抱くようになります。

そして、願望はそれを実現するための行動「火星」となります。

行動から知恵「木星」が生まれ、人はよい行動からはよい結果が生まれ、悪い行動からは悪い結果が生まれるということを学びます。

知恵が成熟して、人は大いなる自然から与えられているもので満足できるようになり、今あるもので喜べるようになると、やがて放棄が起こります。

放棄とは、自分が積み上げてきたものや、権利や資格や成果などを投げすて、後ろを振り返らないこと。それが土星の役割となります。

土星の年齢域について

それぞれの天体には「年齢域」というものがあり、最もその天体の力を発揮できる年齢になります。土星の年齢域は、56歳〜70歳で、その年齢になると、実際の社会では定年となり、社会から逸脱していきます。

その年齢になるまで、私たちは土星にじっくりゆっくり取り組み、人生の中で何かをやり遂げ、やがて放棄が起こり脱力していきます。

土星は、苦手意識であったり、弱点であったりします。また土星は私たちに、試練や困難を引き起こしたり、課題やプレッシャーを与えてきます。

しかし、それを克服することは、深いところにある魂の願いでもあります。
私たちは、快や喜びを求めるだけではなく、不安や恐怖と向き合うことで、成長することができるのです。土星は厳しさの中で、愛を与えてくれる天体です。

土星と月と太陽で人生の軸を考える

ホロスコープの中の「月」は、人生の出発点であり、子供の頃の状況となり、その人の根源的な欲求を表します。

ホロスコープの中の「太陽」は、人生を発展させていく方向性であり、26歳〜35歳までの状況となり、人生全般において影響を与えるものです。

ホロスコープの中の「土星」は、終焉であり、56歳〜70歳までの状況となり、人生の最終ゴールや完成や結果を表します。

この月と太陽と土星のサインが、それぞれどのエレメントになるかを確認し、下記の火、地、風、水の4つのエレメント別のテーマを参考に、欲求、発展させる方向性、最終的な目的をトータルでイメージし、自分の人生の流れをぜひ確認してみてください。

土星と月と太陽がどのエレメントにあるかを確認する

エレメントとは、火、地、風、水の4種類に分類されます。

火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)のテーマは、多くの障害や苦難を乗り越えて達成することです。物事を切り拓き前進させる役割を持ち、変革したり、挑戦したり、立ち上げたり、達成したりしていきます。

地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)のテーマは、所属する自分のグループや仲間のために役に立つこと、集団の和を保ち、集団のために役割を果たすことです。社会や集団の中に調和をつくる役割を持ち、調和をつくったり、役に立ったり、守ったり、場をつくったり、繋いだりしていきます。

風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)のテーマは、自分なりの合理的な基準で評価し、自分の生き方やこだわりをマイペースに貫くことです。物事の真理を探求する役割を持ち、工夫したり、つくったり、探求したり、評価したり、楽しませたり、解決したりしていきます。

水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)のテーマは、自分の好きな相手のために献身的に行動し、感情の交流による愛し愛される人間関係を築くことです。一対一の深い関係で相手を理解する役割を持ち、育てたり、癒したり、助けたり、生かしたり、救ったり、伝えたりしていきます。