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自分の心を深く理解するために、月の記憶にアクセスする

占星術は、太陽系の惑星や星々が、地球上の人間に及ぼす影響を研究する学問で、心理学者ユングが「占星術とは五千年の歴史を持った心理学である」と述べているように、占星術は「心」の状態を知ることができます。その中でも「月」は、子供時代の様子を詳細に教えてくれます。具体的には、生まれた時の月の形や、月の星座、月と太陽の軌道、月と天体の関わりなど、月の様々な情報から、幼少期を垣間見ることができます。私が行っているカウンセリングでは、この「月」に着目し、インナーチャイルドを解放することを最も大切にしています。

インナーチャイルドとは、子供の頃に受けた心の傷によりトラウマを抱え、感情を押さえ込み、欲求を表現することができなくなってしまうことです。インナーチャイルドを抱えていると、大人になっても同じ考え方や習慣を繰り返し、社会生活を送ることが難しかったり、人間関係がうまくいかなかったりなどといった、生きづらさの原因となってしまいます。私はこれまでに、様々な悩みを抱えた方々に、カウンセリングを行なってきましたが、全ての方の悩みにはインナーチャイルドが関与していました。

インド占星術では、魂は何度も生まれ変わるという「輪廻転生」の概念をベースに、過去生の全ての行いの結果が、今の運命を決めていると定義しています。そのインド占星術では、「月」をとても重要視しており、5000年の歴史を持つ古代から受け継がれた叡智として、現在でもインドでは生活の中に深く密着しています。月からの情報は、私たちの魂を紐解く大きな鍵を握っており、「過去生」に繋がる「記憶」を内包しています。月を深く読み、リーディングすることは、今生だけではない、もっと壮大な魂の記憶にアクセスすることになります。

インナーチャイルドの解放は、過去生のカルマを清算することにもなり、人生だけではなく、魂に大きな変化をもたらすことができるのです。これまでの占星術を用いたカウンセリングから、子供の頃の記憶と、生まれてくる前の記憶が複雑に絡み合って、今の人生に影響を与えていることが明らかになりました。その記憶の中でも、今生で天命へと繋がるものが、インナーチャイルドとなって、その方の人生に重要な意味を持たせているということも確認してきました。

月を使い記憶にアクセスすることは、自分自身に気づき、悩みを消して人生を好転させていくことだけではなく、魂の進化、そして、霊的な成功にも至ることができるのです。