一般的に、女性は男性に比べて、どちらかというと情緒的で感情で物事を捉え、感情優位で考え判断する傾向があります。一方男性は、どちらかというと物事を客観的に捉え、感情よりも頭で考え、論理的に判断する傾向があります。

なぜ、このように男性と女性には、違いが生じるのでしょうか。

まず考えられることとして、セロトニンの影響が挙げられます。セロトニンとは、からだの様々なリズムを整える役目を果たすホルモンであり、感情の調整など、精神を安定させる役割もあります。

このセロトニンが不足すると、ストレスを感じて心が乱れ、感情的になることがあります。またセロトニンは、一般的に男性と比べて女性のほうが50%以上も生産する能力が低いといわれています。

ですので、女性は男性に比べてストレスに対する耐性が弱く、感情的になりがやすいのも肯けます。

またセロトニンは、生理にともなって量が変化するといわれ、生理に連動して感情の変化が起こることにセロトニンも関係しています。感情の変化はセロトニンの不足が原因だといわれています。

女性ホルモンと男性ホルモンは、男女共にどちらも分泌されており、女性であっても男性ホルモンは微量分泌され、男性にも女性ホルモンが微量分泌されています。

女性の場合、複数の女性ホルモンが様々な周期をつくっていて、生理の周期もそのホルモンの周期に準じています。

そして、女性ホルモン周期の変化によって、感情も日々移り変わっており、生理前にイライラして感情が高ぶりやすくなり、生理後には気分が安定したりするのはその影響です。

反対に、男性ホルモンの分泌量はほぼ一定していて、女性のようなホルモンの周期変化がほとんどないため、男性の感情は波が比較的安定しているとされています。

このように分泌されるホルモンの違いから、女性と男性の感情の違いが生まれています。そして、昨今の日本では、女性の役割は妊娠出産育児だけではなく、生活を支えるために仕事をすることが当たり前の社会になっています。

その反面、世の中はまだまだ男性社会で、女性の感情や精神の不安定さは理解されることが少なく、その問題は置き去りにされています。そのため占いは、感情を安定させる一つの手段になっています。

女性が占い好きな理由は、感情に寄り添い共感してもらい、感情を安定させるための相談者を求めているからのではないでしょうか。

感情を自分でコントロールできることが最終的なゴールにはなりますが、なかなかそこに至るには難しいもものです。そのため女性は常に、自分の感情の支えとなってくれる存在を探しています。

女性が友達や仲間をつくりたがり、人と一緒にいることを好む傾向があるのはそのためです。

しかし友達や仲間というのは、どちらかというと同じような性質で結びついているため、共感は得られても、悩みを解決したり、成長に繋がる答えは得られにくいものです。

その点、傾聴と肯定が基本である、カウンセリングをうまく用いた占いは、悩みの解決や成長に繋がる相談ができるケースが多くあります。

人は本当は自分の中に答えを持っているのですが、その答えに自信がないだけなのです。そして、心の中ではどうしたいかが決まっているため、人に相談する時に、実は自分の答えを肯定してくれることを望んでいる場合がほとんどです。

自分の答えを肯定された時、これでいいんだと感情は安定し、考え方もポジティブになって、前に進ことができます。

人が占いに求めているのは傾聴と肯定であり、悩みはネガティブな感情や考えがつくりだしているものなのです。

さらに、占いで運命を改善することが示されれば、占いは悩みを解決するだけではなく成長に繋がり、人生をより良いものにできるツールとなります。

女性だから感情的になりやすい、男性だから理性的であると、もちろん一概には言えませんが、その背後には男女の生理的な違い、また現代社会で女性が感じているストレスの問題があるということも理解しておくことが大切です。

その上で女性が占い好きな理由は、女性は感情の安定を外に求めていて、その一つの手段が占いということが言えるのではないでしょうか。

しかし、本当に望ましい形は、男女のパートナーシップの中で学び、男女の生理的な違いを生かしあい補い合うことです。

女性は男性を、男性は女性を真に理解できた時にはじめて、自分の中の陰陽が統合され、完全にバランスの取れた人間性を獲得することができます。

その時には当たり前のように、自分で感情のコントロールができるようになり、もう外には求めなくなっているはずです。

占いを上手に活用しながら、最終的なゴールを目指していきましょう。