インナーチャイルドの声は、潜在意識の声です。潜在意識は過去の記憶で構成されています。過去の記憶とは、子供の頃の記憶はもちろんなのですが、過去生を含む魂からの声になります。

インナーチャイルドの声を無視していては、何のために生まれてきたのかを知ることもできません。また、インナーチャイルドの声を聴かないということは、自分の魂が成長するための「欲求」を無視することにもなります。

インナーチャイルドは、あなたにちゃんと見てほしい、愛されたいと願っています。今あなたが、誰かとの人間関係の中で、「私をちゃんと見て」「私を愛して」と言いたい人がいるのであれば、おそらくあなたは、お父さんやお母さんから、ちゃんと見てもらえなかった、愛されなかったという経験をしてきているのではないでしょうか。

その場合は、外側の誰かに「私をちゃんと見て」「私を愛して」と求めているのではなく、それはあなたのインナーチャイルドの声だと、まずは気づく必要があります。

外側の現象は、自分の内側の投影でしかありません。あなたのインナーチャールドが、現実を写す出しているのです。ですので、他者に求めるのではなく「自分をちゃんと見てあげる」「自分を愛してあげる」と、徹底的に自分で自分を満たす必要があります。

自分を見てあげる方法は、自分の感情の動きに敏感になることです。感情とは心の動きのことで、「今悲しいと思っている」「今楽しいと感じている」などのように、ネガティブだけではなく、ポジティブな心の動きにも注目してあげましょう。

何のために生まれてきたのかを知るためにも、まずは心が何に反応しているのかを確認していくことが、最も重要になりますので、まずは内側に意識を向け、自分の感情や心の動きに注目して、日々を過ごしていきます。

そうしているうちに、インナーチャイルドは「見てもらっている」と喜び、誰か他の人からも「ちゃんと見てもらえる」ようになっていきます。

次に、自分を愛してあげるいう方法をお伝えしていきます。自分を愛するというのは、自分の感情や心の動きに気づいてあげることができた自分を、ますは褒めてあげることです。

さらに可能であれば、その心の動きが、子供の頃に体験したことのあるものであるかを確認してみます。

「今悲しいと思っている」と気づいたら、その悲しいという感情は、子供の頃同じように感じていなかっただろうか。もし、当時の記憶がよみがえったならば、その子供の頃の私を抱きしめて、「悲しかったよね」と感情を認めてあげます。

「愛」 という漢字の成り立ちには、過去を振り返ることという意味があり、「旡」「心」「夂」の組み合わせにより構成されています。

「旡」は人間が後ろを向く姿、「心」は人間の心、「夂」は人の足をそれぞれ表しており、「愛」という漢字は「人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情」を表した漢字なのだそうです。

そのことから、過去を振り返るという行為自体が「愛」であり、歩きながら振過去を振り返るという漢字の意味からも、その記憶に留まるのではなく、未来へと繋がる過去の振り返りこそが「愛」であるということがよく分かります。

「悲しかったよね」と感情を認めて抱きしめてあげた、あなたの内側の子供「インナーチャイルド」は、気づいてもらえた、愛してもらえたと大喜びで、益々元気になり、あなたの人生の進む道を導いてくれるようになるでしょう。