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北インド式占星術と南インド式占星術の違いを解説

数千年という長い年月にわたり発展してきたインド占星術は、北インド式と南インド式の2つの主要な流派が存在します。この記事では、これら2つの流派の違いについて解説します。

北インド式占星術と南インド式占星術のホロスコープ様式の違い

北インド式占星術と、南インド式占星術のホロスコープ様式の違いについて、説明します。

南インド占星術のホロスコープ様式

南インド式のホロスコープは、サインの位置が固定されており、ハウスの場所は一人一人その人によって変わります。ホロスコープの左上が魚座となり、そこから右回り(時計回り)で、牡羊座、牡牛座と12サインが順に固定されています。

ハウスに関しては、アセンダント(ラグナ)だけが記されており、そこを1ハウスとして右回り(時計回り)に、順にハウスが割り振られています。

南インド式のホロスコープには、サインのマークやハウスの数字の記載はありませんが、サインが固定されているので、どの天体がどのサインに入っているかわかりやすいのが特徴です。

北インド占星術のホロスコープ様式

一方、北インド式のホロスコープは、反対にハウスの方が固定され、サインの場所が一人一人変わります。さらに北インド式は、南インド式と反対で、左回り(時計と反対回り)にサインとハウスが配置されます。

また、北インド式のホロスコープには、牡羊座を1として、牡牛座が2、双子座3というように、12サインの順に数が表記されています。

そのような表記の仕方の違いに加え、ホロスコープのそれぞれのハウスの形状が、四角と菱形という違いもあります。

ハウスは固定されているので記載されていませんが、ハウスが固定されてるので、どの天体がどのハウスに入っているかがわかりやすくなっています。

北インド式占星術と南インド式占星術のそれぞれの違いと選ぶ基準

それぞれのホロスコープの視覚的な違いは、どちらも外側は四角形の形をしているのですが、ハウス分割が、南インド式は四角形で、北インド式はひし形になっているのが一目で見分けられる特徴です。

使い勝手の良さは、アスペクト(ヨガ)を考察するときに、北インド式の方が捉えやすいというメリットがあります。また、北インド式は、サインもハウスも左回り(反時計周り)という、西洋のホロスコープと共通点があるため、西洋占星術を使い慣れている人に向いています。

インドから日本に持ち込まれ、広まったのが南インド式だったため、日本では南インド式が多く使われており、日本語の参考書籍なども、ほとんどが南インド式のものばかりとなっています。ですので、日本で馴染みがあり、占星術家や研究者、教えている方も多く、学びやすいものは南インド式になります。

インド占星術は古来より、口伝によって引き継がれてきたと言われています。そして、人格者や指導者的立場になり得る人にその叡智は受け継がれ、伝えていく資格が与えられていたようです。

北インド式占星術でも南インド式占星術でも、大切なことは?

インド占星術を扱うには、心や魂を磨き、在り方を整え、霊的な進化成長をしていく必要であると感じています。

それらを考慮すると、自分自身がどちらのホロスコープを使いやすいと感じるかと、誰から学ぶかで、南インド式・北インド式どちらにするかを判断することが大切になるのでないでしょうか。

そのことを理解し、自身の目的に合致するかどうかを考慮し、直感や感覚にも耳を傾けながら、自分に最も適した占星術を選んでいきましょう。